フレア溶接とは?種類・図面記号・AutoCADでの書き方を解説

AutoCAD

フレア溶接とは、2つの鋼材の曲面(アール面)を突き合わせて行う溶接方法です。

鉄筋コンクリート構造や鉄骨構造の接合部でよく使われます。

建築CADで図面を描く際にも、フレア溶接の記号や寸法を正確に表現する必要があります。

フレア溶接とは?基本的な意味

フレア溶接(フレアー溶接)とは、鋼材の丸みを帯びた面(フレア面)同士、またはフレア面と平面を組み合わせて行う溶接のことです。

「フレア(flare)」とは広がりや炎状の形を意味し、溶接部の形状がラッパ状に広がることからこの名称がつけられています。

主に鉄筋の重ね継手や鉄骨の接合部に使用されており、建築・土木分野では非常に一般的な溶接方法です。

フレア溶接の種類

フレア溶接には、組み合わせる鋼材の形状によって以下の種類があります。

種類説明主な用途
フレアV形溶接丸鋼同士を突き合わせた溶接鉄筋の端部接合
フレアK形溶接平板と丸鋼を組み合わせた溶接鉄骨と鉄筋の接合
フレア開先溶接開先(溝)を設けたフレア溶接厚板の接合
すみ肉フレア溶接すみ肉溶接と組み合わせたもの箱形断面の接合部

フレア溶接の図面記号

建築CAD(AutoCADなど)でフレア溶接を図面に表現する際には、JIS規格に基づいた溶接記号を使用します。フレア溶接記号の基本構成は次のとおりです。

  • 基線(参照線):溶接箇所を指示する水平線
  • :溶接箇所を指す矢印
  • 溶接記号:フレア溶接を示す記号(曲線状の記号)
  • 寸法:脚長・有効のど厚・溶接長さなどを記入

AutoCADでフレア溶接記号を描く場合は、JIS規格の溶接記号ライブラリを活用するか、カスタムブロックを作成して挿入するとスムーズです。

AutoCAD・建築CADでフレア溶接を描く方法

AutoCADでフレア溶接を図面に記入する手順は以下のとおりです。

  1. 溶接箇所の特定:平面図・断面図で溶接が必要な箇所を確認する
  2. 溶接記号ブロックの挿入:「INSERT」コマンドで溶接記号ブロックを呼び出す
  3. 基線の描画:「LINE」コマンドで参照線を引く
  4. 矢の設定:矢印の向きを溶接面の方向に合わせる
  5. 寸法記入:脚長(S)、有効のど厚(a)、溶接長(L)を記入する
  6. 仕上げ記号の追加:必要に応じて表面仕上げ記号を付加する

フレア溶接の脚長・有効のど厚の計算

フレア溶接の強度を確認するために、脚長と有効のど厚を正しく把握する必要があります。

項目計算方法
脚長(S)溶接ビードの幅。設計図書に従い指定される
有効のど厚(a)フレアV形の場合:S × 0.707(≒ S/√2)
有効溶接長実際の溶接長から始終端を差し引いた値

フレア溶接に関するよくある質問

フレア溶接とすみ肉溶接の違いは?

すみ肉溶接は直角をなす2面を接合するのに対し、フレア溶接は曲面(丸鋼・鋼管)を含む接合部に使用します。鉄筋同士の接合にはフレア溶接が適しています。

フレア溶接はAutoCADのどのコマンドで描く?

AutoCADでは専用の溶接記号コマンドはありませんが、「WELD(溶接記号)」として登録されたカスタムブロックや、Mechanical系のAutoCADでは溶接ツールパレットを使って挿入できます。

フレア溶接の検査方法は?

外観検査のほか、超音波探傷試験(UT)や磁粉探傷試験(MT)が行われます。図面上には検査方法の指定も記入することがあります。

まとめ

フレア溶接は、丸鋼や鋼管を含む建築部材の接合に欠かせない溶接方法です。

AutoCADや建築CADで図面を作成する際は、JIS規格の溶接記号を正確に使用し、脚長・有効のど厚・溶接長などの寸法を漏れなく記入することが重要です。

図面の精度を高めるために、溶接記号ブロックを事前に登録しておくと作業効率が大幅に向上します。


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建設会社に勤務しながら、日々の業務でAutoCADを活用しているCAD勉強中のサイト運営者です。現場での施工図作成や設計補助を通じて、AutoCADの操作を実践的に習得中。「難しそう」と感じている方にも伝わるよう、初心者目線でわかりやすくCADの使い方・資格・キャリアについて情報発信しています。建設業界の実務経験をもとに、現場で本当に役立つ知識をお届けします。

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