
「LibreCADをダウンロードしたけど、何から始めればいいかわからない」——そんな初心者の方に向けて、LibreCADの基本操作から図面を仕上げるまでの流れをチュートリアル形式で解説します。
この記事を読めば、LibreCADで簡単な2D図面を1枚仕上げることができるようになります。
LibreCADとは?AutoCADとの違い
LibreCADは完全無料のオープンソース2D CADソフトです。Windows・Mac・Linuxに対応しており、商用利用も含めてすべての機能を無料で使えます。
| 項目 | LibreCAD | AutoCAD |
|---|---|---|
| 価格 | 完全無料 | 年間約30万円〜 |
| 対応OS | Win/Mac/Linux | Win/Mac |
| 3D機能 | なし(2Dのみ) | あり |
| DXF互換 | ◎ | ◎(ネイティブ) |
| 日本語対応 | ○ | ○ |
2D図面のみで十分な方・CADを学び始めたい方・コスト0で実務に使いたい方に最適です。
LibreCADのインストール方法
Windowsの場合
- LibreCAD公式サイト(librecad.org)にアクセス
- 「Download」から Windows用インストーラー(.exe)をダウンロード
- ダウンロードしたファイルをダブルクリックして実行
- インストールウィザードに従って「Next」を押し続ける
- 完了後、デスクトップのアイコンから起動
Macの場合
- 公式サイトから Mac用(.dmg)をダウンロード
- dmgを開いてLibreCADをApplicationsフォルダへドラッグ
- 初回起動時に「開発元を確認できない」と表示された場合は、システム環境設定 → セキュリティとプライバシー → 「このまま開く」を選択
起動後の初期設定(日本語化)
LibreCADを初めて起動したとき、英語表示になっている場合があります。以下の手順で日本語化できます。
- メニューバーから Edit → Application Preferences を開く
- 「Interface」タブを選択
- 「Language」のプルダウンで Japanese(ja) を選択
- OKを押してLibreCADを再起動
再起動後、メニューが日本語になっていれば完了です。
LibreCADの画面構成を覚える
LibreCADの画面は大きく4つのエリアに分かれています。
- メニューバー:ファイル・編集・ビュー・描画などのメニュー
- ツールバー:よく使うコマンドのアイコン群
- 作図エリア:実際に図形を描く中央の黒いキャンバス
- コマンドライン:画面下部。コマンド入力と操作ガイドが表示される
チュートリアル:A4サイズの図面枠を描いてみよう
実際に手を動かして、A4(297×210mm)の図面枠を描いてみましょう。
ステップ1:新規図面の作成と単位設定
- File → New で新規図面を作成
- Edit → Drawing Preferences → Paper タブで用紙サイズをA4に設定
- Units タブで「Millimeters(ミリメートル)」を選択 → OK
ステップ2:グリッドとスナップをONにする
- View → Grid をクリックしてグリッドを表示
- ツールバーの「スナップ」ボタンをONにする(Fキーで切り替えも可)
ステップ3:外枠を描く
- Draw → Rectangle を選択(またはRキー)
- コマンドラインに最初の角の座標「0,0」と入力してEnter
- 対角の座標「297,210」と入力してEnter
- 297×210mmの長方形が完成
ステップ4:内枠(図面領域)を描く
- 再度 Rectangle を選択
- 「10,10」と入力してEnter(外枠から10mm内側)
- 「287,200」と入力してEnter
ステップ5:図面を保存する
- File → Save As
- ファイル名を入力し、形式は「Drawing Exchange(DXF)」または「LibreCAD Drawing(DXF)」を選択
- 保存完了
LibreCADの主要コマンド一覧
| コマンド | キー | 機能 |
|---|---|---|
| 直線 | L | 2点間に直線を引く |
| 長方形 | R | 対角2点で矩形を描く |
| 円 | C | 中心点と半径で円を描く |
| 移動 | M | オブジェクトを移動 |
| コピー | Y | オブジェクトをコピー |
| トリム | T | 線を切断・削除 |
| 延長 | X | 線を延長する |
| 削除 | Delete | 選択オブジェクトを削除 |
| 元に戻す | Ctrl+Z | 操作を1つ戻す |
| ズーム全体 | V | 全体を表示する |
よくある質問
Q:LibreCADのファイルはAutoCADで開けますか?
A:はい。LibreCADはDXF形式で保存できるため、AutoCADで開くことができます。ただし、フォントや一部の設定が異なる場合があります。
Q:LibreCADでPDFに印刷するには?
A:File → Print → プリンターとして「Microsoft Print to PDF」(Windows)または「PDF」(Mac)を選択することでPDF出力できます。
Q:LibreCADで寸法を入れるには?
A:Dimension メニューから「水平寸法」「垂直寸法」「平行寸法」などを選べます。スナップをONにして端点を正確にクリックするのがポイントです。
まとめ
- LibreCADは完全無料・Windows/Mac/Linux対応の2D CAD
- インストール後に日本語化→グリッドON→単位設定をしてから作図開始
- 基本コマンドはL(直線)・R(矩形)・C(円)・T(トリム)の4つを先に覚える
- DXF形式で保存すればAutoCADとの互換性がある
📚 LibreCADに関する関連記事
🎓 CADスキルをオンラインで習得しませんか?
「独学では限界を感じている」「実務レベルのCAD操作を身につけたい」という方に。e-GrooveはCAD専門のオンラインスクールです。


コメント